こんにちは。めん太役の岡田です。
今回は『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』について書評します。


集中力が続かないことを悩み、実際にパフォーマンスも上がらない人は多いのではないでしょうか?
僕も仕事中、どうしても仕事以外のことばかりを考えてしまったり、家で作業していてもなんとなく開いたYouTubeを長い間みてしまったりと、集中力に悩むことは多々あります。

本書は、パレオさんこと鈴木祐さんが書かれた一冊。
鈴木さんは1日平均15本の論文と3冊の本を読むと同時に、2万〜4万字の原稿を生産されているまさに「集中力の超人」と言って間違いない方です。

そんな鈴木さんが、科学的エビデンスの詰まった集中力UPテクニックをわかりやすく解説されています。
その数45個!
本書に言わせると、「集中力こそは、現代における最重要スキル」
情報があふれ、集中力を乱す誘惑だらけの世の中ですから、いかに集中力が重要かということです!
「ヤバい集中力」は誰にでも眠っています。
この本を読んで、あなたに眠る集中力を解放してやりましょう!
それでは早速、書評していく!
「集中力」は獣を誘導する調教師のイメージで考える

本書では、「獣」と「調教師」という2つの視点から解説をされています。

「獣」は大脳辺縁系に相当する、人間の「本能」の部分で、集中力を乱す役割。
一方「調教師」は大脳前皮質に相当する、人間の「理性」の部分で、乱れようとした集中力を落ち着かせる役割です。
本能のまま暴れまわる獣は力が強く、調教師が正面きって戦ったところで絶対に勝つことはできません。
本能を理性(意志の力)で無理やり抑え込むことはできないのです。
その「獣>調教師」という大前提があったうえで、いかに獣をなだめ、集中力を持続することができるのでしょうか?
そのための知識(つまり調教師のレベルを上げるテクニック)を解説しているのが本書です。
あなたの調教師のレベルを上げる!神ライフハック45
本書では、45個もの集中力を上げるためのテクニックが紹介されています。
どれも役立つもので、全部紹介したいのですが、それを書き切る「集中力」が僕にはないので、気になったものを抜粋して3つだけ紹介させてください。
その前にまず、「神ライフハック45」の全体像を最初にサラッと確認してみましょう!
第1章 餌を与える
集中力を持続するための「食事方法」について解説されています。
「腹が減っては戦はできぬ」ですね。
腹を空かせた獣ほど厄介なものはいません。
まずは、餌を与えて獣を落ち着かせましょう。
第2章 報酬の予感
ギャンブルにハマり込む人がたくさんいるように、獣は「報酬」が大好きです。
時間を忘れて熱中してしまいます。
ただ、本当に大事なのは、報酬そのものではなく、「報酬の予感」。
スロットでリーチになった時に「報酬の予感」を感じて興奮するのを想像するとわかりやすいですね。
本章では、いかにその「報酬の予感」を調教師の管理下において、コントロールしてやるかについて解説されています。
「報酬の予感=悪」という訳ではなく、「役に立つ報酬の予感」をうまく使ってやれば、報酬の予感はあなたの味方になります。
第3章 儀式を行う
一流のスポーツ選手がプレー前に行うルーティンがあります。
イチロー選手のあれや、五郎丸選手のあれですね。
あの行為は意味がないように見えて、集中力に大きく影響を及ぼします。
人間は「反復」することに意味を見出す生き物なので、どんな「無意味なこと」でも反復すれば「意味のあること」に変わるのです。
この性質をいかに仕事に活かし、集中力を持続させてやるか、そんな内容です。
第4章 物語を編む

本章では、自分の物語(アイデンティティ)を作ることで、「集中できる自分」を作り上げる方法を解説しています。
「俺は集中力の高い人間なんだ」という「物語」を自分の中に作れれば、「集中力がない自分」は物語のストーリーに反するから、「集中力のある自分」に戻っていけるというわけです。
第5章 自己を観る
「勉強をやるんだ!」という意志の力は、時間が経つほど無くなっていくと思いますか?
答えは「NO」
意志力はなくならないもの。ただネガティブな気分や環境の変化で、獣が優先順位を変えてしまっただけです。
そして、そんな獣の暴走は、長くても10分間で終わります。
獣が暴走を始めた時、それに惑わされず、ただ淡々と観察し、過ぎ去っていくのを待つ・・・
そんな自分と向かい合うためのテクニックが詰まった章です。
第6章 諦めて、休む
集中力を発揮できない人ほど、集中力を追い求めすぎ、集中力がない自分を責めてしまいます。
そんな人に大事なスキルが、「諦める」こと。
集中力が続かない時に自分を責めるのは最悪な行為。
正しく休む方法を知り、長期的に続く集中力を手に入れましょう。

「できた!」を繰り返し記録する
第3章において、正しい「儀式」を作っていくための有効な方法として紹介されていたのが「記録」すること。
記録することには、以下2つの効果があるとのこと。
②記録を継続することで、自己効力感(自信)が高まり、日々の仕事への意欲を高めてくれる。
確かに、過去頑張った記録を見返すと、「あれっ?俺結構頑張ってんじゃん!これからも頑張ろう!」となるのはイメージしやすいですね。
特に、「集中力を持って取り組みたい」と強く思っていることは必ず記録を取るべきです。
記録がないと、挫折しそうな時に立ち直ることが難しいですよね。
また、本書では、食事日記をとることを推奨しています。
・記録することで、健康的な食事が増える
・記録の回数が多いほど、食習慣は改善する
とのとこ。
記録の仕方は色々あって、「悪い食品を食べなかった日」をカレンダーに記録していくという簡単なものから始めても効果があるようです。
僕のインスタこちらです。
SNSにUPすることで「見られている」という意識が働き、今まで以上に体に悪い食品を避けようという気持ちが高まりました。
毎回毎回食べる前に写真を取るのは億劫ですが、それ以上に健康への効果を実感しているので今後も続けていきます。
是非インスタをフォローして僕の監視をしてくださいw

「5のルール」で小さな不快を重ねる
「小さな不快」とは例えば以下のようなものを指します。
・利き手ではない方の手でマウスを操作する
・背中が曲がっていることに気づいたら背筋を伸ばす
普段から、このような小さな我慢を繰り返していると、全く違うシチュエーションでも集中力が増すということがわかっているそうです。
「誘惑に耐えることができた」という小さな成功体験が、自分への信頼感を高めてくれて、集中力の向上へとつながります。
そんな小さな不快を重ねるために有効な方法が「5のルール」です。
「仕事を継続するのがきつくなった時」や、「仕事に取り掛かるのが億劫な時」などに使えます。
腹筋が辛くなってきたら、「あと5回だけ」やってみる。
朝起きるのが辛いと思ったら、「5秒カウントダウンして」その間に起きる。
とかですね。
個人的には、5秒カウントダウンしてその間に始めるという方法は、知っているといろんな場面で使えるので、とてもオススメです。
5秒間は感情を切り離して、勢いで始めてしまうと、人間意外とできてしまうものです。
小さな不快を積み重ね、自分に自信をつけ、集中力を持って取り組める人になりましょう!

「ムード・スコアリング」でメタ認知を働かせる

今ブログを書いている瞬間の僕の感情を書き表してみます。

こんなかんじで、大事な作業から注意がそれた時に、内面に起きた感情の変化をパーセンテージで採点するトレーニングが「ムード・スコアリング」です。
人間の集中力が乱れる時には、必ず感情の変化があります。
そこで感情のまま「よーし、そろそろコーヒーブレイクだな!」と獣の言いなりに動かされていては、集中力の高い人とは言えないでしょう。
そんな時、ムード・スコアリングを使うと、自分の感情の変化を客観的に見つめることができます。
そのおかげで、調教師が感情から切り離され、理性を失わず、仕事に戻ることができるのです。

実践!ヤバい集中力
今回もVLOG風の動画にまとめて、YouTubeにアップしております。
「健康な生活を送る」的な本じゃないので、なかなか動画化に苦慮しました。。

「集中力を乱す獣と戦いながら、ブログを一本書き切ることに成功した男の午前中」
といったかんじですね。
個人的にはとても好きな動画です。
是非一度ご覧ください!
書評まとめ『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』鈴木祐
『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』鈴木祐
いかがだったでしょうか?
→あなたの中の獣を導く調教師を鍛えることで集中力は最大化します。
・あなたの調教師のレベルを上げる!神ライフハック45
→本書では、集中力を高めるための45ものテクニックが紹介されています。
・「できた!」を繰り返し記録する
→記録の力はすごい。集中力を高めるためには必ず記録をセットで行いましょう。
・「5のルール」で小さな不快を重ねる
→普段から小さな我慢を繰り返していると、集中力の土台が上がります。
・「ムード・スコアリング」でメタ認知を働かせる
→感情の変化で集中力を乱されそうな時には、感情を採点して客観視してみましょう。
まさに「ヤバい集中力」の持ち主の著者が紹介する、集中力UPのための具体的テクニックがこれでもかと詰まった一冊。
ただ、本書にはこれ以外にも、
・食べるだけで脳機能が上がる魔法の食事法
・達成感がやみつきになるタスク管理法「報酬感覚プランニング」
・朝イチは簡単なタスクから手を付つけると集中力が加速する
・セルフイメージを上書きする5つの方法
・平静な自分を取り戻すデタッチド・マインドフルネス
・疲労とストレスを科学的にリセットする方法
集中力の向上は、必ずやあなたの資産になります。
僕もこの本を読んでから、「仕事にいかに没頭してやり抜くか」を強く考えるようになり、実際に時間当たりの作業量も増えました。
書評では全てを語り尽くすことはできません。
オススメの本ですので、是非購入してあなたも「ヤバい集中力」を手にしましょう!
