【社会人必読】このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

こんにちは。めん太役の岡田です。

今回は、『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』について書評します。

本当にこのまま今の会社にいていいんだろうか・・・
転職したところで環境がよくなる保証もないしそもそも俺は凡人だから・・・

この本は、単なるうわべの「転職情報」ではなく、情報を見極める「思考の軸」を教えてくれます。

転職についてはもちろん、「自分の職業人生をどう設計するか」という永遠の悩みについても、めちゃくちゃ参考になる一冊です。

 

めん太
転職を考えている人だけじゃなく、働いている全ての人、そして学生さんにも読んでほしい!てか学生時代に読める人羨ましい。

この本の書評を書いていることからわかるように、私自信が絶賛転職活動中なのです。

(無事内定出ました)

YouTubeサムネイル画像
YouTubeに転職活動Vlogをアップ

転職活動に関する本は数冊読みましたが、この本がベストセラーになるくらい売れた理由が読んでみてよくわかりました。

転職活動する人は、活動開始前に絶対読んだ方がいいです。

基本情報
発行:2018/6/20
ページ数:224 ページ
出版社: ダイヤモンド社
所要時間:1時間半〜2時間
めん太
物語形式で進みます!若干の”池井戸潤感”(笑)

著者は北野 唯我さん。
「職業人生の設計」の専門家としてご活躍されています。

この本の物語でいう「黒岩」が北野さんの分身なのかな・・・と思います。

力丸
なぜか俺の頭の中にはずっと黒澤明が浮かんでいた。

それでは早速、書評していく!

自分の「マーケットバリュー」を測る

りんごを手渡す(市場)

会社が潰れても食べていける人と、食べていけない人の違いを知っていますか?

会社が潰れた時に
食べていける人:マーケットを見て働く
露頭に迷う人:上司を見て動く

マーケットバリューとは、市場価値のことで、今の会社での自分の価値ではなく、世の中から見た自分の価値を指します。

いつも上司の顔色を伺って仕事をしている人は、その会社内で権力を持つことはできるかもしれませんが、マーケットバリュー的には低い人間になります。

力丸
たとえ会社がなくなっても社会から必要とされるマーケットバリューの高い”人間”になれお前ら

まずは自分のマーケットバリューがどのくらいなのかを知る必要がありますね。

マーケットバリューの3つの要素
①技術資産:他社でも通用する技術的蓄積
②人的資産:人脈
③業界の生産性:一人あたりの粗利(給料の原資)

マーケットバリュー(給料の期待値)はこの3つの要素の掛け算で決まります。

 

なお、技術資産については「専門性」と「経験」に分かれます。

ここにタイトル
専門性・・・職種に近い。営業、マーケティング、会計や税務、プログラミングスキルなど。
経験・・・職種に紐づかない技術。事業部長の経験、子会社の経営、リーダー経験など。
めん太
大事なのは「他の会社でも展開できる技術資産かどうか」です
力丸
経理の面接で「私にはYouTubeで培った動画編集技術があります!」って言っても意味ないもんな

なお、僕みたいな普通の人こそ経験で勝負すべきらしいです。

専門性で上り詰めるには、センスも必要になりますが、経験ならポジショニングで勝負が可能だからです。

 

マーケットバリューをいかに高めるか

マーケットバリューをいかに高めるかを考えてみましょう。
年齢によって、身に付けるべき技術は異なります。

年齢ごとの身に付けるべきマーケットバリュー
20代:専門性
30代:経験
40代:人的資産
でキャリアを作ろう!

20代で経験を積んだ人だからこそ、30代で貴重な経験をできる可能性が高まり、そこで積んだ経験によって人脈が強くなり、40代以降に活かせるんです。

 

めん太
新卒で就職して、ランダムで決められた配属先やジョブローテーションによって、貴重な20代を消費してしまうことがいかにもったいないか・・・
力丸
それお前にも当てはまるんじゃないか。広い視野で考えて「これヤバくね?」と20代で思えるやつが強いんだろうな。

 

なお、マーケットバリューに最も大きな影響を与えるのは業界の生産性です。
一般的に金融業界で働いている人は、ウェディング業界で働いている人に比べ年収が高くなります。

能力的には優劣ないのに、そのような結果になるのは「業界の生産性」に大きな差があるからです。

 

力丸
能力以前に場所選びが大事なんだな
めん太
ウェディング業界の”やりがい”に魅力を感じるパターンもある。金だけじゃないぞ。

 

技術資産も人的資産もないよ・・・という方でも、場所選びをうまくすれば「安定して高い給与を貰い続けられる人間」になれます。

技術資産も人的資産も乏しい人間が選ぶべき業界
①生産性が高い業界
②これから伸びる業界

つまりは「衰退産業で働くな」ということですね。
「伸びている業界で働いたことがある」だけであなたのバリューは高まります。

 

業界選びのヒント
成熟したマーケット:10年前と変わらないものを変わらない場所で売っている
伸びる可能性が高いマーケット:成長著しいベンチャーがたくさんいる
印象的な言葉
・本当のダイヤモンドは、周りは馬鹿にするが、理屈から考えると正しいことにこそ眠っている
(業界の非効率なロジックをついた会社は将来伸びる)
・強い会社=いつでも転職できる人間がそれでも転職しない会社

 

会社選びのポイント

ビジネスマン

生産性の高い業界に身を置くことはわかるんですが、人によって会社を選ぶ基準は様々で、お金よりもワークライフバランスを重視する人もいるでしょう。

 

ちなみに僕も給料よりワークライフバランス派です。

 

ただ、会社選びは難しい・・・

転職活動をやってみてひしひしと思いますが、求人数が多すぎるのだ・・・

どうしても転職アドバイザーから紹介された求人にただただ応募するという形になりがちです。

 

いろんな人がいますが、大多数の場合次の3つで考えるのがベストなようです。

会社選びの3つの基準
①マーケットバリュー
②働きやすさ
③活躍の可能性

自分が求めているものをしっかり内省し、どんな情報があれば整理できるかを明確にしていきましょう。

 

会社選びの3つの基準補足
・「働きやすさ」は「マーケットバリュー」と長期的に見ると一致する※
・30代以降の転職の場合、活躍の可能性を厳しく見極める必要がある。「成長」は20代まで。

※「マーケットバリューが低い人→その会社以外では需要がない→他人を蹴落としてでも生き残ろうとする→働きにくい会社」というイメージですね。

 

いつでも転職できる能力を持ったマーケットバリューが高い人が集まった会社ほど働きやすいと言えます。

 

力丸
マーケットバリューを高めることは本当に重要だな

 

そのほか、個人的に転職活動をする上で覚えておいた方がいいなということをメモさせてください。

会社選びのポイントメモ
・面接では自分が活躍している姿をイメージできるかを確認する
・転職エージェントには面接後の「どこを評価されなかったか」を聞く
・ネットの口コミは参考にすべきだが、悪口が多くなりがちなので、他社と比較すること
・中途を生かすカルチャーはあるか(役員が新卒で占められていないか)
・裁量権は、会社の主軸(エンジン)と自分の強みが一致していると持ちやすい
・今給料が高い成熟企業よりも、今後マーケットバリューが高まる成長企業を選ぼう

 

「やりたいこと」より心から楽しめる『状態』が重要

楽しそうな子供

仕事選びになると誰しも考えること、
「自分が本当に好きなこと、やりたいことってなんだろう・・・」

これは何度考えても、本当に・・・

答えが出ません・・・!

 

しかし、それが普通です。心配する必要はありません。

仕事を楽しむことができる人間は次の2種類に分かれます。

①to do(コト)型:「何をするのか」で物事を考える。明確な夢や目標を持っている。
②being(状態)型:やりたいことより「どんな人でありたいか」「どんな状態でありたいか」が重要。

①は「iPhoneで世界を変えてやる」みたいなスティーブ・ジョブズ的な人です。

世の中の自己啓発本とかも①な人が書いている場合が多いため、みんな①を基準に考えがちなんです。

 

が、実際のところ99%の人間は②のbeing型だそうです。

めん太
「やりたいことがない」ことにコンプレックスを抱きがちな私、なんか安心する

 

being型の人が無理して「やりたいこと」を追い求めたところで路頭に迷うだけ。

「絶対やりたいこと」などないのが普通なのだから素直に受け入れましょう。
「ある程度やりたいこと」が見つかれば全然OKなのです。

 

俺は今理想的な状態であると言えるのだろうか・・・

 

自分の状態は次の2つの観点から考えてみましょう!

 

状態は次の2つで測る
①自分の状態:主人公は適切な強さか。主人公は信頼できるか。
②環境の状態:緊張と緩和のバランスは心地よい状態か。

 

ポケモンに例えると、マサラタウンの草むらでミュウツーLV.70が出ても楽しくないし、ワタルが繰り出す最後のモンスターがコラッタLv.5であっても楽しくありません。

自分の強さ(=マーケットバリュー)に見合った仕事、つまりマーケットバリューと求められるパフォーマンスがある程度釣り合っている仕事であればやりがいを感じられるでしょう。

 

ある程度好きなものを見つけるヒント
・他の人から上手だと言われるがピンとこないもの
・全くストレスを感じないこと

「いつでも転職できる」という交渉のカードを持つ

南京錠

最後に本書で著者が一番伝えたいであろうことについて、私の経験も踏まえながら少し書きます。

 

転職がなぜ怖いかと言うと、多くの人にとって「初めての意思決定の場」であるからです。

 

小中高大、そして最初の会社と、敷かれたレールの上を周りと同じように走ってきたのに、自分の意志でそこからはみ出すのは本当に勇気がいります。

人間は今まで積み上げてきたものを”失う”のが一番怖いのです。

 

その結果、私たちは知らない間に檻の中に自分を閉じ込めてしまうのかもしれません。

毎日会社に通って楽しみは週末だけ、これを定年まで続けるのが当たり前なんだ・・・

と思い込んでしまうのです。

 

ただ、その檻の扉を開く鍵、実は誰もが持っています。

「辞めるという選択肢もあるんだよな」と気づくことです。

これに気付くことができると、非常に気持ちが軽くなり、仕事にも前向きに取り組めます。

 

僕も新卒で入った会社を辞めた経験があるのでとてもよくわかります。

 

ただ、「辞めるという選択肢」を持つためには、自力で食べていく力を身に付けないといけません。

それが本書で言うマーケットバリューであり、人によっては副業だったりするのかもしれません。
自分にとってはそれがYouTubeでした。(まだまだ結果には繋がっていませんが)

 

転職の目的は、「組織に頼らず食べていける力をつける」ことです。

選択肢を失った瞬間仕事は窮屈になるのです。

 

とか偉そうなことを本書の言葉を借りながら書いていますが、私自身まだまだ低バリュー人間なので、マックスバリュー目指して頑張ろうと思います。

 

書評まとめ『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』北野 唯我

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』北野 唯我
いかがだったでしょうか?

まとめ
・自分の「マーケットバリュー」を測る
技術資産、人的資産、業界の生産性の3つの要素の掛け算で決まる
・会社選びのポイント
マーケットバリュー、働きやすさ、活躍の可能性でチェック
・「やりたいこと」より心から楽しめる『状態』が重要
ほとんどの人は「やりたいこと」より「どんな状態でありたいか」が重要
・「いつでも転職できる」という交渉のカードを持つ
「辞めるという選択肢もある」と思える人は強い。ただ自分で食っていく力が必要。

常に「自分のマーケットバリューはどれくらいか」と自分に問いながら働いていきたいですね。

力丸
俺は生まれた瞬間人間が勝手にマーケットバリューを付けやがったがな
めん太
うぉい・・・

転職は不安ですが、腹を括って決断した人に失敗はありません。

何度でも立ち上がって未来を向くことができるから。

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