こんにちは。めん太役の岡田です。
今回は、『食べる投資 ~ハーバードが教える世界最高の食事術~』について書評します。
この本では「パフォーマンスと生産性を高める食事術」について書かれています。
著者がハーバード大学で学んだ栄養学の知識と、最先端の科学的裏づけを元に、今こそ私たちに必要な食事術が紹介されています。



という方にオススメ。
飲み会からの飲み会で胃がお疲れのビジネスパーソンの方には是非読んでいただきたい一冊です。
ページ数:193ページ
所要時間:1時間〜1時間半くらい


著者は、米国先端医療学会理事医療博士の満尾正さん。
アメリカで最先端のアンチエイジング(抗加齢)医学を学び、2002年に日本で初めての「アンチエイジング専門クリニック」を東京・赤坂に開業されています。
特に栄養学について詳しく学ばれており、病気を予防し老いに負けない体を作るため、「何を食べて」「何を食べない」べきなのかわかりやすく解説をされていました。

今回も本書の内容を活かした生活をする男の「解説付きためになるVlog」をYouTubeにアップしました。
この動画を見ながら本を読むと、より楽しめる思います!

それでは早速、書評していく!
パフォーマンスを高める「食べる投資」

人生において、お金の心配をする人は多くいますが、本当に必要なものは健康です。
いくらお金があろうが、体が健康でなければ人生を謳歌することはできません。
健康を手にするためには、努力が必要で、それが本書のタイトルにもなっている「食べる投資」です。

アメリカ人は「予防医療」に対する意識が高いそうです。
医療費がバカ高いので、病気にならないように、自己管理する必要があるのです。

一方、日本人はどうでしょう?
連日の飲み会により、高カロリーなものばかりを口にした結果、体を壊す人が絶えません。
高尿酸血症や高脂血症、糖尿病・・・
そんな状態では、仕事においてもハイパフォーマンスを発揮することはできないでしょう。
仕事の生産性を高めるためには、まず食事を見直し、健康資産を積み上げていく意識を持つ必要があります。
口にするものはすべて“自分への投資”なのです。
ビタミン・ミネラル不足が「現代型栄養失調」状態を生む

「現代型栄養失調」とは、体にとって本当に必要な栄養素が不足して、不必要なものは過剰になる状態です。

みたいな人は要注意です。
そんな人は、食習慣を見直す必要があるのですが、その中でも積極的に摂取すべきなのが、ビタミンとミネラル。
ビタミンとミネラルが不足すると、細胞の働きが制限され、生きていく力となるエネルギーの産生がうまくいかなくなります。
「だるい」「疲れやすい」「手足が冷える」などの症状がある人は、ビタミンやミネラル不足により、エネルギー産生に滞りが生じている可能性があるでしょう。
なお、

というのはあまり意味がありません。
日本の健康診断は、病気を見つけ出すもので、健康維持のためのものではありません。
ビタミンやミネラルが不足していても、それが病気にならない範囲であれば、問題視されることはないのです。
僕も「健康診断で異常ないから大丈夫!」と思っていた派だったので甘かったです。
「病気にならない」じゃなくて「ハイパフォーマンスを発揮したい」のであれば、健康診断の結果に安心せず、もっと食を追求していくべきなのです。
パフォーマンスを最大化する食事術
「食べる投資」とは言っても、何を食べればいいのか。
本書では、毎日の習慣とすべき10個の知識が紹介されています。
サプリメントでの摂取が推奨されていたり、少々工夫も必要ですが、これを頭に入れるだけで「投資」となるのなら容易いことです。

10の投資と僕の一言メモを書いておきます。
投資1 毎日1パックの納豆を食べる
感染症予防、骨を丈夫に、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞予防、炎症予防、アンチエイジング
→納豆の悪口を聞いたことがない。コロナにも効きそう。俺は昔から食ってるぜ。
投資2 食物繊維でメンタル強化
幸せホルモン「セロトニン」は腸で作られる。食物繊維は腸内細菌を理想的なバランスにしてくれる。
→病は気から、いや腸から。
投資3 タンパク質を考える〜魚の効用〜
魚を週半分、それ以外は鶏、卵、豆を基本に。
→忙しい人は缶詰で!
投資4 「1日4色」の野菜で炎症を防ぐ
第7の栄養素「ファイトケミカル」を様々な野菜の組み合わせで摂取する。
→赤レンジャー、黄レンジャー、橙レンジャー、緑レンジャー、紫レンジャー、黒レンジャー、白レンジャーの7人のうち、日替わりで四人を出動させよう。
投資5 ココナッツオイル常備
脳細胞を働かせる上で、非常に効率的なエネルギー源になる。選ぶ際は、低温抽出(コールドプレス)のものを選ぶ。「エクストラバージン」の表記があれば大丈夫。
→肌の保湿にも使える超有能なオイル。
投資6 女性は鉄チャージ
不足すると、貧血や疲れ、冷え、めまいなどの不調に繋がる。ビタミンB群とセットで摂取しよう。
→食事での摂取が難しければサプリメントを利用する。
投資7 男性ホルモン増強
テストステロン!DHEA(ステロイドホルモン)を「いも類」から摂取。
→日本ではDHEAのサプリメントを購入できないらしい・・・もどかしいぜ。
投資8 3つの栄養素はサプリで
ビタミンD、亜鉛、マグネシウムはサプリでの摂取を推奨。
→亜鉛を買おうと決めました。(他は持っていた)
投資9 コーヒーとチョコレートでブレイク
抗炎症作用があるので口にしてOK!
→チョコレートはカカオ70%以上のものを。慣れると甘いやつ欲しくなくなる。
投資10 入眠前のグリシン
グリシンは筋肉や皮膚などを構成するアミノ酸の一種。深部体温を下げて、入眠へ導く効果あり。
→「ナイトレスト」ってサプリに、グリシンとマグネシウムが含まれている。

食べないことが投資になるもの
「何を食べるか」と同時に、「何を避けるか」も重要です。

「食べない」べきものの代表は糖質。
ご飯、パン、パスタ、甘いお菓子、ジュースにワイン・・・
現代人は糖質の摂りすぎです。
欧米人に比べ、日本人は血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌量が少ないそうで、糖質過多により高血糖を招きやすいとのこと。
糖質の摂りすぎは、糖尿病、動脈硬化、肥満、脳機能への影響など、あらゆる病気の原因になります。
ということで、「食べない投資」も紹介しておきましょう。
投資1 「甘い飲料」は飲まない
口にする飲み物は「水」か「茶」か「コーヒー」の3択
→私、カラオケの飲み物は「烏龍茶」1択です。
投資2 糖度の高い「果物」「野菜」は避ける
体に”良さそう”でも、甘いものは注意する。
→確かに最近のトマトとか甘いよな〜
投資3 「白い主食」に別れを告げる
玄米や雑穀米、ブランパンやライ麦パン、全粒粉を使ったものからタンパク質を得る。
→う、、、白いご飯は食べたい。
投資4 食べる時間に注意する。
夜にお腹いっぱい食べることは、体に脂肪をため込みやすく、パフォーマンスの低下を起こす。
→夕飯の時間を少し早めようかな、と思いました。
投資5 トランス脂肪酸(植物油脂)
細胞が傷つくことで生まれる炎症を予防するため。
→マーガリンやサラダ油に注意!
投資6 揚げ油など高温調理された食べ物
揚げ物に含まれる「AGEs」は体内の炎症、老化の原因になる。
→茹でる、蒸すで調理!
投資7 食品添加物
日本は添加物王国。自ら知識を得ることで自衛しよう。
→今年の4月から添加物の食品表示が変わって「/」で区切られわかりやすくなりました。
投資8 有害金属をなるべく避ける
ヒ素、水銀、カドミウム、鉛、アルミニウム、ニッケルなど
→「避けるのなかなか難しいだろ・・・」と思った。
投資9 過度な飲酒を卒業
飲酒には発がんリスクがある。
→飲むときは酒:水=1:1を徹底したいところ。
投資10 たばこを卒業
一本でも健康被害大
→吸わない。
習慣11 ファスティングを習慣化
「何を食べているか」よりも、食べていない時間を意識的にとる方が、内臓の修復時間も長くなり、調子が整いやすい。
→まさに「空腹」こそ最強のクスリですね


書評まとめ『食べる投資 ~ハーバードが教える世界最高の食事術~』満尾 正
『食べる投資 ~ハーバードが教える世界最高の食事術~』満尾 正
いかがだったでしょうか?
→仕事の生産性を高めたければ、まず食べ物を見直そう。ビタミンとミネラルの摂取は特に重要。
・パフォーマンスを最大化する食事術
→10個の「食べる」投資を実践しよう。
・食べないことが投資になるもの
→「避けるべきもの」を知っておくことも重要。
食べる投資と食べない投資合わせて21個の投資・・・
自分のやりやすいところから始めてみたい!
ただ、本書にはこれ以外にも、
・日本の栄養学は20年遅れている
・世界のトップビジネスパーソンがやっていること
・栄養状態の検査は今の自分を知る情報源
・実践投資になる食事(フルカラーでレシピを紹介)
など、あなたの健康を後押しし、パフォーマンスを高めてくれる食事術が紹介されています。

個人的に、「おわりに」に書いてあったこちらのフレーズがめっちゃ心に刺さったので、最後に紹介しておきます。
まさにこの本で言いたいことを表している言葉です。
チベット仏教の法王、ダライ・ラマが「世間の人間を見て、最も驚くことはどんなことでしょうか」とインタビューされて答えた言葉。
