こんにちは。めん太役の岡田です。
今回は、ベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』について書評します。
多くの人が100歳以上生きるこれからの時代。
「教育→勤労→引退」という3つのステージで生きることが当たり前という時代は終わりました。
長寿化がすすむ現代社会をいかに生き抜いていくかの攻略法が本書には詰まっています。


という方はじめ、これからの時代を生きる全ての老若男女必読の一冊です。
売れまくった理由がわかります。

ページ数:403 ページ
出版社: 東洋経済新報社
所要時間:(4時間〜5時間)
楽しく読めるマンガ版もあります!
著者はリンダ・グラッドンさん。
ロンドン・ビジネススクールの教授で、世界的に有名なビジネス思想家の方です。
過去、『ワークシフト』という本もベストセラーになっています。

それでは早速、書評していく!
人生100年時代


というのはもう過去の話です。
平均寿命は大幅に延びていて、今生まれる子どもたちは半分以上が105歳以上生きることになるそうです。
私たちも例外ではなく、今20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上あります。
つまり、人生は100年以上あるものと思っておいた方がいいのです。
ただ、

と簡単に考えることもできません。
長く生きるということは、もちろんその分お金が必要になるし、家族、友人関係、精神的健康、幸福など目に見えない要素も含めて、人生の組み立て方が大きく変わってくるのです。
「人生=3ステージ」という考え方が通用しない未来
従来の人生のイメージは3ステージでした。
②仕事(〜定年)
③引退(老後)
人生70年ならこの方式でうまく回していくことができました。

ただ、人生100年時代となると話は違ってきます。
65歳とかで引退しても、働いていた時期の貯金だけで100歳まで生きるのはなかなか難しいでしょう。

となると必然的に、第二ステージ(仕事)の期間が長くなり、80代とかまで働くことが必要になってきます。
ただ、1つの会社でひたすら働き続けるというのは、精神的にもきついし、個人のスキルも次第に陳腐化していきます。

新しいステージの登場
そんな将来に不安しかない人生100年時代を生き抜くために、本書で提唱されていたのが「新しいステージを生きる」という選択肢です。
「選択肢」というと、「選択しなくてもいいのか」とも思ってしまいますが、個人的には全人類必須で選択しなければならないと感じています。
インディペンデント・プロデューサー:小さなビジネスを始めて試行錯誤する
ポートフォリオ・ワーカー:さまざまな活動に同時並行で取り組む

例えば、大学卒業後、すぐに就職はせず世界を旅して回ってみる(エクスプローラー)とか、クラウドファンディングで事業を立ち上げてみる(インディペンデント・プロデューサー)とかですね。
この期間はお金の面ではカツカツになるかもしれませんが、ビジネススキルや人的ネットワークなどの無形資産が大きく伸び、その後の人生の選択肢を広げてくれます。
ちなみに僕は、昨年仕事をやめて1年ほどYouTuberをしていたわけですが、これは「エクスプローラー」に近い活動になるかもしれません。
実際、この1年で自分の価値観をより深く知ることができたので、とても自分にとっては実りある期間でした。
副業をやりながら、本業にも精を出すというは、ポートフォリオ・ワーカーと言えますね。
人生100年時代、私たちに求められる意識

そんな時代を生きる私たちに求められるのは、変化を予期して「行動」していく姿勢です。
組織に身を委ねて、ただ毎日を消費していくのではなく、変化に備えて自らの意志で「計画と準備」をしていかなければなりません。
特に「余暇」の使い方が重要です。
休日だからと言って、ただダラダラとテレビを見ながら過ごしていてはヤバイのです。
余暇は消費するのではなく、自分に投資すべきです。
自己投資の方法は色々あるでしょう。
英語や資格の勉強をしてみる、副業のためにYouTubeのスキルを高めてみる、もっと自分を活かせる会社を探して転職を検討してみる、めっちゃ本気でTwitter頑張ってみる、ブログを開設してみる・・・
星の数ほど自己投資はあります。
そして自分への投資は自分の可能性を高め、変化の激しい時代への柔軟剤となり、あなたが100年時代を生き抜く上での大きな武器になるのです。
100年時代を生き抜く武器は柔軟性なのだ!

一貫したアイデンティティ
自分に投資して、新しいスキルを開拓していく能力は、あなたが新しいステージへ移行するのを助けてくれます。
本書では、変化のプロセスを助けてくれる資産ということで「変身資産」という名前で紹介されています。

変身資産を育む上で重要とされているのが、一貫したアイデンティティです。
深い自己理解みたいなかんじですね。
時代の変化に合わせて自らを変化させていく姿勢が必須なのは前述のとおりなのですが、変化の波が来るたびにブレブレの選択をしていては「いい変化」は訪れません。
深く一貫した自己理解力を持ち、変化が訪れるたびに正しい道を選びながら進んでいく必要があるのです。
アイデンティティは、未来の行動を指し示してくれる指針のようなイメージですかね。
何が言いたいかと言うと、変化の激しいこれからの時代を生き抜くためには、「自分は何者なのか」という深い自己理解が必ず必要になるということです。
人生は自己分析!
書評まとめ『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』リンダ・グラッドン
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』リンダ・グラッドン
いかがだったでしょうか?
人生=3ステージという考え方はもう通用しない。新しいステージを生きるという選択肢を持とう。
・人生100年時代、私たちに求められる意識
変化に備えて自らの意志で「計画と準備」をしよう。特に余暇を消費せず、自己投資していく姿勢が重要。
長い人生ですから、「なるようになるだろ!」という受け身の姿勢ではなく、変化に合わせて自らも変わっていく意識が必要ですね。
本書にはこれ以外にも、
・人間にしかできないこと
・見えない資産(無形資産)の築き方
・新しい人生のシナリオ
・ステージ間の移行期間について
・新しいお金の考え方
・新しい時間の使い方
・未来の人間関係
・変革への課題(政府、企業、個人)
などさまざまな視点から、人生100年時代を考察しています。
今回は基本的に「個人」に焦点を当てて文章を書きましたが、企業の視点や政府の視点、そして年代別の人生攻略法など、本を読めば詳しくわかります!

これは本当これからを生きる全人類に読んでほしい本!
頭が柔らかくなりますよ〜