速度を上げるばかりが人生ではない。
ーマハトマ・ガンディー
こんにちは。めん太役の岡田です。
今回は『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』について書評します
この本では、仕事の生産性を高め、人生を豊かにしてくれる時間の使い方について書かれています。
“今すぐ時間が増やせる凄テク”が満載で、世界的にもベストセラーになった一冊です。



そんな方にオススメです。
日々忙しいビジネスパーソンの方はもちろん、勉強に忙しい学生さんにも役立つことでしょう。
出版社: ダイヤモンド社
ページ数:320ページ
所要時間:2〜3時間

著者は、ジェイク・ナップさんとジョン・ゼラツキーさん。
あのGoogle様で、バリバリ働いていたお二人です。
翻訳は櫻井 祐子さん。
本の内容も、二人の経験談や、対話のような書き方が多く見られます。
世界一多忙なGoogleの働き方・・・興味ありませんか?

この本のテクニックを一つ一つ実行していくことで、“本当にやりたいことに使える時間”を増やしていくことができるでしょう。
それでは早速、書評していく!
あなたの時間を増やす「メイクタイム」の4ステップ
この本では、「メイクタイム」というシステムが軸になっています。
メイクタイムは、生産性とは関係がなく、「自分にとって大事なことをする時間をもっとつくるためのノウハウ」です。

ちなみに「今日こそは動画編集をするんだ!」という“強い意志”は全くあてになりません。
人間は自分を過大評価しますが、その期待通りに事が進むことはまずないと考えた方がいいでしょう。
大事なのは、集中するための”システム”をつくることなのです。
さて、メイクタイムですが、以下のとおり4つのステップに分かれています。
②レーザー:「気を散らすもの」を撃退する
③チャージ:体を使って「脳を充電」する
④チューニング:システムを調整、改善する


②集中できる環境を整える
③集中するために運動や食事、休息で力をためる
④振り返って修正する
みたいなかんじだな。
本の構成も、それぞれのステップごとの戦術が紹介されているかんじです。
ステップ1 ハイライト

「ハイライト」と聞くと、野球中継のダイジェスト映像が浮かぶのは私だけでしょうか?
野球中継のハイライトは、点が入った場面など「その試合で重要な場面」を集めたものです。
それと同様、「その日の優先事項としてスケジュールを確保すべき活動」がステップ1の「ハイライト」です。

人は「何に注意を向けるか」によって、みずからの現実をつくり上げています。
今日は色々とめっちゃ忙しかったけど・・・結局俺何したんだっけ?
という日々では、人間は充実感を得られません。

そう、ハイライトを選ぶことで、前向きで積極的な気持ちになれるのです。
「時間を意識して集中して使う」ことができるようになり、毎日に充実感が生まれることでしょう。
ハイライトの「3つの選び方」
動画編集をする、ブログを書き上げる、会議資料を作成する、プレゼンの練習をする、ずっと観たかった映画を観る、進撃の巨人を一気読みする、メロンパンをつくる・・・
ハイライトには何を選んでもいいし、朝決めていたハイライトを午後になって変更しても構いません。
ハイライトを選ぶときの基準が3つほど紹介されていましたので参考にしてみてください。
基準2:満足感(ex.YouTubeにUPするVlog動画を完成させる)
基準3:喜び(ex.大学時代の友達と飲みにいく)


ハイライト戦術:ハイライトを予定に入れる
この本では、「87個の時間戦術」が紹介されていますが、そのうち「No.1〜16」が「ハイライト戦術」になります。
全部は紹介できないので、戦術8「ハイライトを予定に入れる」を少しだけ。
ハイライトを決めても実行しなければ意味がありません。
実行するために有効な策・・・
やはり予定に組み込んでしまうことでしょう。
2.ハイライトを「いつやるか」を決める。
3.ハイライトを「予定表」に書き込む。
という順番で進めます。
予定に組み込んでしまうことのメリットは、「1日の時間の使い方を考えざるを得なくなる」こと。
ハイライトが「動画編集」で「3時間」かけたいとしたら、まずそれを予定表に書き込みます。
その3時間は何がなんでも動かしてはいけません。
もしほかにやるべきことがあれば、ハイライトの前後に入れたり、明日以降に延期するなど考えましょう。
上で書いたとおり、人間の意志は弱いもの。
「やるぞ!」と思っていても、ついダラけてしまうものです。
「予定」という具体的な形に変換することで、実行率を高めてやりましょう。
ステップ2 レーザー

ハイライトを設定したら、あとはその作業に一点集中する必要があります。
その集中状態が「レーザーモード」です。
ただ、SNSを筆頭に現代社会はあなたの集中を奪ってしまう誘惑であふれています。

集中するためには、「気を散らすもの」に簡単にアクセスできない”環境”を意図的に作りあげる必要があります。
要は「ちょっと不便」にすればいいのです。
本の中で紹介されていたものを例にあげると、
・「通知」をオフにする
・ホーム画面を「からっぽ」にする
・「メールタイム」を決める
・ニュースを見ない
・ドアを閉める
なかなかSNSアプリを全て削除するとかは勇気がいるので、僕のオススメは「通知オフ」です。
いちいちラインの通知に反応していたり、「YouTubeにコメントがつきました!」に喜んでいては作業はなかなか進みません。
そんな緊急で対応すべきことなんかないはずだし、もしあれば電話でもかけてくるでしょう。
今すぐスマホの通知設定をオフりましょう!


ステップ3 チャージ

バッテリーが0ではスマホの画面が真っ暗なのと同様、人間も集中するためにはエネルギーをためる必要があります。
エネルギーがあるときは集中力を維持しやすく、気を散らすものや他人の要求への反応を避けやすくなります。
あなたのバッテリーを充電し、エネルギー満タンで作業に臨めるようにするステップが「チャージ」です。
人間がチャージするためにオススメの方法として紹介されていたのが、古代「狩猟採集民」と同じ生活をすること。

人間の体の構造は、古代人となんら変わりないので、その時の生活をすることが結局1番のチャージになるのです!
ただこんな令和の時代に、木の実集めてマンモスを狩りに行くわけにも行かないので、現代にマッチしたやり方に応用してやる必要があります。
そのステップは、
2. 「リアルフード」を食べる
3. 「カフェイン」をうまく使う
4. 喧騒を離れる
5. 親密な時間をすごす
6. 洞窟で眠る
です。
冒頭でも言ったんですけど、この本って表現がアメリカアメリカしてるので、日本人があまり使わないような言い回しが多いんですよね。
噛み砕いていうと、
戦術としては、
・毎日運動する(でも頑張りすぎない)
・「時短ワークアウト」をねじこむ
・「セントラルパーク盛り」にする
・「ダークチョコレート主義」を通す
・「カフェインなし」で目を覚ます
・カフェインの「門限」を決める
・森と親しむ
・気軽に「瞑想」する
・「画面なし」で食べる
・寝室を「寝る部屋」にする
・「日没」をつくりだす
などが紹介されていました。

ステップ4 チューニング
最終ステップの「チューニング」はその日1日のふり返り作業です。
・どのくらい集中できたか
・エネルギーはどのくらいだったか
・新たにどんな戦術を試して、結果はどうだったか
・明日試したいこと
あたりをメモとして残しましょう。
集中度:8点
エネルギー:9点
戦術:起床90分後にカフェインタブレットを服用する
結果:朝ぼぉ〜としていた頭が明らかに冴えた
今日はとっても楽しかったね。明日は、も〜っと楽しくなるよね、ね?ハム太郎?


人によって合う戦術、合わない戦術ありますので、記録に残しながら修正していく作業は非常に大事です。
この本に載っていることが全てでもないので、ヒントにしながら自分なりの戦術を磨いていきたいですね。
書評まとめ『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー
『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー
いかがだったでしょうか?
「メイクタイム」とは「自分にとって大事なことをする時間をもっとつくるためのノウハウ」
・ステップ1 ハイライト
その日の優先事項としてスケジュールを確保すべき活動(最重要事項)を決める
・ステップ2 レーザー
「通知オフ」など、少し不便な環境を作り「気を散らすもの」を撃退する
・ステップ3 チャージ
規則正しい生活をして、集中するためのエネルギーをためる
・ステップ4 チューニング
その日1日のふり返りをメモとして残し、自分なりの戦術を磨いていく
ハイライトを決めるだけでも、その日1日を前向きに過ごすことができるようになります。
あとは、この本に載っている戦術をできるものから試してみましょう。
あなたに合う戦術が一つでも見つかれば、この本を読んだ甲斐があったと言えるでしょう!
本の内容に触発されてか、今回の書評はめっちゃ集中・・・いやレーザーして書くことができました。
そろそろ9時半だし、コーヒーを飲んで”チャージ”しようと思います。

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