こんにちは。めん太役の岡田です。
今回は、表紙のこってりラーメンの写真が印象的な一冊『不摂生でも病気にならない人の習慣: なぜ自律神経の名医は超こってりラーメンを食べ続けても健康なのか?』について書評します。
この本では、医者で自律神経研究の第一人者である著者が、乱れがちな食習慣の”毒”を抜く方法や、仕事の効率を上げストレスを溜めないための正しい行動を、「自律神経を整える」という視点からまとめられています。



そんな方にオススメの一冊です。
ページ数:253ページ
本自体が小さいのと、基本的にQ&Aで区切られているので、サラッと読める。

著者は、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さん。
自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わっておられます。
『自律神経研究の第一人者』ということで、本書でも「自律神経をいかに整えるか」というのが主題になっています。
この本の表紙とタイトルを見て、

と思いましたが、「不摂生な食事からのリカバリー方法」をまとめた本というより、「自律神経を整えて、健康に過ごす方法」をまとめた本と言った方がわかりやすいかもしれません。
別にラーメンとか食べないんだけど・・・という人にも全然役に立つ知識が紹介されていますので、誰が読んでも学びがあると思います。
今回も本書の内容を活かした生活をする男の「解説つきためになるVlog」をYouTubeにアップしました。自宅で二郎系こってりラーメンを作って、そこからのリカバリーを狙った動画です笑

この動画を見ながら本を読むと、より楽しめる思います!
それでは早速、書評していく!
自律神経のバランスの乱れが健康を害する

自律神経とは、内臓器官の全て(とりわけ血管)をコントロールしている神経で、「人間にとって最も大事なもの」と言うことができます。
自律神経は、日中活発になる交感神経と、夜間活発になる副交感神経からなります。
両者は、自動車のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のような関係で、バランスを保ちながら共存しています。
ただ、不摂生な生活やストレスなどによって、両者のバランスが崩れることがあります。
「ちょっと今日は調子悪いな・・・」という時は、大抵交感神経と副交感神経のバランスが乱れていると言えるでしょう。
交感神経と副交感神経のバランスが1:1になっているのが、最も理想的ではありますが、1:1.5の範囲に収まっていれば、問題はないようです。

こってりラーメンを我慢することの悪影響

ここで、本の表紙にもなっている「こってりラーメン」の話をしておきましょう。
油だらけのこってりラーメンを食べることは、もちろん体にとっては悪影響で、「食べない」に越したことはありません。
ただ、人間たるもの、

著者の小林さんも、背脂たっぷり超こってりラーメンが無性に食べたくなり、有名店の行列に並ぶことがあるそうです。
こんな時、

本書に言わせると、我慢することは、多大なストレスになり、特に自律神経を乱す原因になります。
「こってりラーメンを食べた時より、我慢したときの方が体調を崩してしまう」ということになりかねないのです。
ただ、

「健康第一!」といつも自分の気持ちを押さえ付けるのは体に毒ですが、無知に不摂生を繰り返していては、それもまた身体を壊します。
不摂生をした後の「正しいリカバリー方法」を知っておくことで、健康を害する前に立ち直ることができるのです。
本書では、「正しいリカバリー方法=自律神経を整える方法」ということで、多くの”技”が紹介されています。
食習慣はもちろん、人間関係や休日の過ごし方まで、いろんな方法が紹介されていましたが、個人的に気になったものを3つだけ紹介させてください。
「コップ1杯の水」のさまざまな効果

本書の所々で「コップ1杯の水」という言葉が登場します。
まず、僕も毎日必ず飲む「朝目覚めの1杯」について。
睡眠中は、冬であっても大量の水分が汗で抜けているので、水分補給の意味で重要。
さらに、水を飲むことで「胃結腸反射」というのがおきます。
胃結腸反射によって、以下のような効果があります。
・副交感神経の働きが活性化。朝目覚めると、交感神経が急激に活性化していくため、副交感神経が活性化することでバランスがよくなる。
・腸内環境改善。
次に、食事の前の1〜2杯の水を著者はオススメしています。
こちらも、胃結腸反射が起こり、副交感神経が活性化します。
本来、食後に高まる副交感神経を食前に高めておくことで、交感神経とのバランスがよくなり、食後の眠気防止につながるそうです。
飲みの誘いは即断せずに、出欠の返事を1日遅らせてみる
飲み会に誘われて、ついその場の勢いで「OK」してしまったものの、後で冷静になって考えると

この「面倒臭い」という憂鬱さは、自律神経を乱す原因になり、あなたのパフォーマンスを低下させます。
ではどうするか?

そして、飲み会に参加する「目的」をきちんと整理し、目的を持てる飲み会なら参加、無意味と思うなら断りましょう。
飲み会に参加する目的は、「最近は〇〇さんに会ってないから、あの人が参加するならありだな」とか「あの飲み会は最近ずっと行っていないから、人間関係のメンテナンスだと思って今回は参加するか」とか「今回の合コンは、一人かわいい子が来ることが保証されている!」とか、人によって色々あるでしょう。
目的が明確化された飲み会なら、憂鬱に感じることもありませんので、自律神経が変に乱れることもありません。
また、飲み会を断ったところで、愚痴愚痴言ってくるような人はあまりいないでしょうし、そんな大したことない人間と付き合う必要もないでしょう!
週1回だけ4時に起きてみる
特に、

筆者の小林さんは、普段6時起きらしいのですが、週に1回だけ4時に起きているそうです。
(人によって起床時間は違うので、「2時間早く起きる」ということ)
2時間早く起きて、何をするかと言うと・・・何をしてもかまいません。
その日の予定を確認しても良いし、見たかった本や映画を見てもいいし、ひたすらYouTube見ても、休日の予定を立ててもOKです。
体験してみると、まるで丸一日休んだかのようなリフレッシュ感を味わうことができるそうです。
これは、個人的にこの本で一番印象的だったので、紹介させていただきました。

書評まとめ『不摂生でも病気にならない人の習慣: なぜ自律神経の名医は超こってりラーメンを食べ続けても健康なのか?』小林 弘幸
『不摂生でも病気にならない人の習慣: なぜ自律神経の名医は超こってりラーメンを食べ続けても健康なのか?』小林 弘幸
いかがだったでしょうか?
→交感神経と副交感神経のバランスが健康の鍵。もし不摂生をしても、リカバリー方法を知っておけば大丈夫。
・「コップ1杯の水」のさまざまな効果
→自律神経が整い、腸内環境改善や眠気防止などの効果あり。
・飲みの誘いは即断せずに、出欠の返事を1日遅らせてみる
→飲み会は「目的」を持って参加するもの。
・週1回だけ4時に起きてみる
→丸一日休んだかのような感覚を得られる
私たちの生活において、自律神経のバランスを整えることがいかに重要かがわかりました。
ただ、本書にはこれ以外にも、
(寝坊したら朝食を摂るor抜く、ストレス解消には運動or食事など)
・乱れがちな食習慣の”毒”を抜く〜食事術Q&A〜
(脂っこい料理を減らせない、つい深酒してしまうなど)
・仕事の効率は自律神経のコントロールで上げられる〜仕事術Q&A〜
(仕事の効率が上がらない、出勤前の服選びに時間がかかるなど)
・自律神経を整えればストレスは減らせる〜メンタル術Q&A〜
(焦りや緊張での失敗が多い、SNS依存から抜けられないなど)
・自律神経の働きは休み方で変わる〜休息術Q&A〜
(休日なのに引きこもってダラダラしてしまう、運動不足が解消できないなど)
基本的にQ&Aでの構成になっているので、自分が気になったところだけをつまみ食い的に読むこともできる読みやすい本です。
僕は毎日健康を意識して、食べたいものを我慢ばかりしているので、たまにはラーメンとかケーキでも食べて、リフレッシュしようかなと思いました。
(もちろんリカバリーを漏れなく行うという前提で。)

それでは、今日もまた自律神経のバランスを取りながら、いい感じの1日にしましょう!!