筋トレはこの世の問題の99%を解決できる。
こんにちは。めん太役の岡田です。
今回は、『超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由』について書評します。
この本では、人生を変える筋トレの素晴らしい効能が、とても面白く紹介されています。
ただ面白いだけではなく、科学的エビデンスのある説明も詳しく加えられているので、「精神論だけじゃだめだ!」という方でも筋トレのやる気が爆増することでしょう。



吹き出しを書ききれません。
筋トレは自己満で全然いいのだ
自分自身が筋トレをしていて、人生を変える力があることを知っているからこそ是非全日本人に読んでもらいたい。
(やっぱジムが混むからそれはなしで)
ページ数:240ページ
出版社:文響社
所要時間:2〜3時間

著者は、Testosteroneさんと、久保 孝史さん、漫画を福島モンタさんが担当されています。
Testosteroneさんは、「人生を変える」筋トレと正しい栄養学を広めることをライフワークにしておられる筋トレ伝道師な方です。
間違いなく頭も良い方なんですが、本の中でたびたび登場する「筋トレ馬鹿」(もちろんいい意味)な名言が本当に面白かったです。
一方の久保 孝史さんは、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士課程で最新のスポーツ科学を研究しておられる方。
本書は、Testosteroneさんと久保さんの対話形式で進んでいくのですが、科学的理論のところは久保さんが担当されていて、単に「筋トレは正義!」というだけではなく、きちんと科学的根拠が説明されているのが素晴らしい。
また、各章ごとに筋トレで人生が変わった人の実話漫画が描かれています。
一度は人生に絶望するような状況に追い込まれたものの、筋トレによって救われ、人生を変えた人たちのストーリーです。
これを読んで、やる気がみなぎらない人はいないでしょう。
それでは早速、書評していく!
筋トレは焦燥感や不安を抑え、自尊心・自信を高める


僕自身、筋トレを始めてからというもの、確実に自信がついた実感があるのでこれは間違い無いですね。
科学的にも証明されているようで、筋トレのメンタルヘルスを向上させる働きが、本書でもいくつか紹介されていました。
・スポーツ科学や心理学の分野における113本の論文で「筋トレは自尊心を保つ、もしくは高めること」が報告されている
・男性においては筋力の強さと自尊心の高さが比例する=筋力を増やせば自尊心も向上する
・筋トレの成果が出ていなかったとしても、筋トレを行っていると自分に対する評価が高くなる(自己満足が得やすい)
・(高齢者を対象とした研究)筋トレによって、統計的に有意に「希望」が増加し「ネガティブな気持ち」を指し示す指標は有意に低下
・強い人ほど落ち着いた対応ができるので、筋トレをすることによって相手を傷つけてしまうような攻撃性を下げる
Testosteroneさんが「上司も取引先もいざとなれば力ずくで葬れると思うと心に余裕が生まれ落ち着いた対応ができる」説を唱えておられましたが、個人的にめちゃくちゃ賛同いたします(笑)
結局、人間も動物。「いざとなったらぶっ殺す」と思える気持ちの余裕は、逆に人間に平穏を与えてくれます。

焦燥感や不安を抑えてくれる点についても、実体験から間違いないです。
休日をダラダラと過ごしてしまい、

これは本当筋トレマジック。
仕事やプライベートで悩んでいる人は、じっと悩んでいないで騙されたと思って筋トレしてほしい。
Testosteroneさんも、
個人的には、社会人になって初めて会員制のジムに行った時の帰り道・・・あの清々しさが忘れられません。
じっとして悩んでいる人は、とりあえずジムの門を叩こう。
ダイエッターこそ筋トレをすべき理由

筋トレ+有酸素が最強のダイエット法である
アメリカにはスキニーファットという言葉がある。
体重だけ見ると痩せているにも関わらず、実際に身体を見てみると体脂肪が多く筋肉量が少なくだらしない体型を指すらしい。


「スタイルがいい」というのは、ただ体重計のメモリが大きく振れないことではなく、メリハリのある身体を指すはずだ。
ガリガリの人間は、いくら体重が軽くても魅力的には見えない。

だからこそ「筋トレ+有酸素」が最もオススメのダイエット法だと本書では紹介されています。
有酸素に筋トレを組み合わせることで、体脂肪率や体脂肪量を減らしながら、ウェストを引き締めることができます。
筋トレ+有酸素で消費カロリーが増えることもわかっているそうで、筋肉をキープしつつ、効率的に体重を落としたい方にはこの方法がベストでしょう。
ダイエットとは関係ありませんが、有酸素だけをしている人に比べ、有酸素+筋トレをしている人は、ガンによる死亡率が低下するというデータもあり、「長生きしたけりゃ筋トレ」も証明されているみたいです。
中強度身体活動なら:150分以上/週
高強度身体活動なら:75分以上/週
■有酸素運動の推奨時間(1回あたり10分以上)
中強度身体活動なら:300分以上/週
高強度身体活動なら:150分以上/週
※18ー64歳の場合

高タンパク食の魅力!食事誘発性熱産生

食事誘発性熱産生について、まず簡単に説明してみます。
私たちは、運動などによってカロリーを消費するのですが、食事から栄養を摂取する際にもカロリーを消費しています。
消化吸収することにもエネルギーを使っているわけで、このことを食事誘発性熱産生と言います。

この食事誘発性熱産生、タンパク質が約30%、脂質と糖質では約7%と報告されています。
つまり、100kcal摂取した場合、タンパク質なら30kcalがエネルギーとして消費される一方、脂質と糖質では7kcalしか消費されないのだ!
タンパク質は食べた分の30%のカロリーが無かったことになる・・・なんかサンドウィッチマンのネタでこれに近いのがありましたね。
「ご飯は白いからカロリー0!」みたいなやつ・・・少し違うか。
つまり、食事内容に脂質や糖質が多い人は、タンパク質の割合を増やしてやるだけで、体か勝手に消費カロリーを高めてくれるわけです。
総摂取カロリーは変わらなくても、タンパク質の割合が多いだけで、痩せていくとはまさにチートです。
もちろん高タンパク食は筋肉の維持にも役立ちます。
ダイエッターにとって、「筋トレ+有酸素」さらに「高タンパク食」を組み合わせることがいかに効果的かよくわかりますね!
人間は1日で体重1kgあたり1日0.8〜2.0gのタンパク質を摂取することが望ましいのですが、食品だけからだとなかなか難しいです。
そんな時はプロテイン!
プロテインは炭水化物や脂質をほとんど含んでおらず、無駄なカロリーを摂取せずにタンパク質を手軽に補給することができます。
「プロテイン」は「タンパク質」を英語にしただけのもので、特別な食品でもなんでもありません。
「プロテインを飲むと太る」とか「腎臓がダメージを受ける」とかは迷信でしかないので気をつけましょう。
プロテインを愛する者からの忠告でした。
仕事ができる人はなぜ筋トレをしているのか

海外のエグゼクティブの多くが貴重な時間を割いて筋トレをしています。
あのオバマ前大統領ですら、クソ忙しい中週6で45分間筋トレをしていると言うから驚きです。

意味なかったら、わざわざ忙しい中時間使って体鍛えませんから。
ではなぜ、”できる人”は筋トレをするのか?
もっとも重要な理由は間違いなく健康管理のためです。
金や名誉がいくらあっても、健康を失ってしまえば元も子もない。
それをエリートたちは知っているのです。
体を若く保ち、慢性的な痛みを予防してくれる筋トレは健康の強い味方です。
さらに、エリートたちは、僕の比じゃないくらい日々の不安や焦りと戦っていることでしょう。

不安や焦燥感を抑え、自尊心や自信を高めてくれる筋トレは、精神的にも彼らを支えているはず。
ジムで一人になって、自分と向き合える時間がめっちゃ貴重なのは想像しやすいです。
筋トレは記憶力・集中力を高める
ハーバードメディカルスクールの研究で、定期的なエクササイズは記憶力、集中力、頭脳明晰さに関わりの深い化学物質の分泌を助けることが証明されている。
とのことで、筋トレは仕事の生産性を高める意味でも非常に効果的です。
英国ヴァージングループ創設者リチャード・ブランソンは「筋トレすることで、生産的な時間が日に4時間増える」とまで語っています。

目標を決めて計画を立てて継続的に取り組み、結果を確認して修正してまた取り組む・・・
仕事のプロセスと筋トレのプロセスは全く同じ。
つまり、「筋トレを継続して結果を出せる人=仕事できる人」である可能性が非常に高いのだ!
書評まとめ『超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由』Testosterone、久保 孝史
『超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由』Testosterone、久保 孝史
いかがだったでしょうか?
→筋トレのメンタルヘルスを向上させる働きは多数科学的に証明されている。悩んだら筋トレ!
・ダイエッターこそ筋トレをすべき理由
→「筋トレ+有酸素」さらに、高タンパク食による「食事誘発性熱産生」を組み合わせることが最強
・仕事ができる人はなぜ筋トレをしているのか
→健康な体を保ち、生産性を高めるために筋トレは超有意義な行動
読めば読むほど、筋トレをしたくなる・・・本当そんな本です。
ただ、本書にはこれ以外にも、
・正しい筋トレによって異性が理想とするカラダを作ることができる
・筋トレしている人の方が死亡リスクが低い
・筋トレは柔軟性を向上させ、ケガを予防する
・その他紹介しきれない名言多数・・・
各章、基本的には「名言→Testosteroneさんと久保さんの対話→漫画」という構成で進んでいって、飽きずに一気に楽しく読めます。
筋トレしている人が読めばやる気倍増、やっていない人が読めばすぐに筋トレを始めたくこと間違いないでしょう。
読んでいただきたいのですが、ジムが混みまくるリスクがあるので複雑ではあります(笑)
